2022年度「アライズサポーター」メンバーの一人一人から、若人に向けたメッセージをお届けするシリーズ。第3回は、キャリアコンサルタントの井上 秀明さんです。
私は、キャリア支援の専門家（仕事をどの様に捉えたらよいのかをサポートする専門家）として、ここ20年程仕事をしています。私自身は長年目標が定まらず仕事に対して右往左往していましたが、この専門職に出会ってそれまでの経験が一つに結実したのです。私にとっての天職となりました。
キャリア理論によると自分の仕事の方向を見つけるのに大きく2つの方法があるようです。一つは、自分のキャリア目標を立てそれを実現していく。例えて言えば野球のイチロー選手のような存在です。イチロー選手は少年のころからプロの野球選手になろうと決めていました。そしてそれを実現しました。
二つ目は、まだキャリア目標は見いだせないが出会った人や仕事を意味あるものにして成長していく。その先に自分のキャリアがある。例えば、医者を志したけれどもある出来事があって、IT技術者に方向を変えると言うのがそれです。仕事をしながら自分の人生の意味を発見するのです。
一つ目が多いように思われますが、実はほとんどの人は二番目をたどるようです。
私自身のキャリア開発も現在進行中です。このコロナ禍で私は突飛に乗馬を始めました。表面上は趣味に見えますが私にとっては研究対象です。キャリア開発に生かせないかと考えています。馬との関係を深めていくと見えてくるものがありました。嬉しいことに少し形になってきました。
今は、様々な変化が押し寄せている時代です。ブレない様に今経験していることを大切にしてください。そしてキャリア目標を持っている人は、その変化に対応できるように更に腕を磨いて天職と言えるものにして下さい。まだ目標が見えない人は、ニーファイが荒野で腕を磨いたように今ある自身のキャリアを磨き次のキャリアに備えてください。ご健闘をお祈りします。
井上 秀明氏
株式会社ピムデック 代表取締役・人事コンサルタント
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