
2022年12月3日(土)、渋谷の教会堂にて、 有志の恋愛特化イベント「アラコイ」が対面で開催されました。
コロナ禍が始まって以来、Team Arise でも「アライズカンファ」などオンライン形式の交流企画を2年以上模索してきました。「アラコイ」も2022年5月の第1弾はオンライン開催でしたが、今回はあえて対面に踏み切りました。
男女40名弱が参加した「アラコイ」を支えた実行委員の中で、中心的役割を担った栗田昇理氏(写真左)に、Team Arise ボードの杉本がインタビューをしました。
──簡単に自己紹介をお願いします!
栗田:千葉ステーク浦安ワードに所属している、栗田勝利です。32歳、既婚者。子供が2人。4歳と2歳の娘と息子がいます。めちゃくちゃ可愛いです。
──企画することになった背景を教えてください。
栗田:まずは(楠城)与守也くん(写真右)から誘いがあったことがきっかけです。元々イベントとか、人に楽しんでもらえる企画をするのが好きなので、声をかけてもらった時に「ぜひやりたい」と思ったのが最初の思いですね。
◆企画に込めた想い

──「アラコイ」というタイトルの由来は?
栗田:「Arise」にもかけてるんですけど、「新しい」という意味を込めています。
恋愛企画ってどんなことしたほうがいいんだっけ? と二人で話した時に考えたのは、いろんな面で「新しいもの」を見つけられる会になったらいいなということ。「新しい恋」とか、「新しい一面」とか、「新しい自分」……みたいな。その中で特に恋愛に特化することで、永遠の結婚に近づくお手伝いができたらいいなと思いました。
──実際にどんな内容だったのでしょうか?
栗田:まずはいろんな人と自己紹介をしてもらう時間から始めました。
最終的に、その中の誰かと1:1でお食事ができるところまで行ってもらいたいということで、プログラムが進むにつれて見る相手を狭めていくように、いくつかの段階を組みました。
──14時から始まって、夕方には男女1:1で街に出て自由解散、というスケジュールを見ると、すごくスピーディですね!そこに至らせるための計算があったんですね。
■対面のメリット
──過去2回のアラカンの恋愛企画、そして5月のアラコイにも関わってくださっていましたよね。すべてオンラインでしたが、今回「対面」でやってみて感じたことはありますか?
栗田:オンラインは「気軽さ」があったかなと思っています。いろんな地域、年代が関係なく集まれるメリットがあったかなと。
一方今回のオフラインで違うなと思ったのは、もうちょっと気持ちが高い人しか来ないこと。参加者側の思い入れ、意気込み、モチベーションが求められるので、そのハードルを超えるのが結構大変で、大きく違うところだったかな。
──あ〜、誘っても本当に本気の人しか来てくれないと。
栗田:男性は何十人と誘ったんですけど、半分以上は断られました。
──えーっ。やっぱり男性集めが大変でしたか?
栗田:でも、女性もですね。男女ともに「いやちょっと…」「今はいいや…」とか。やっぱり恋愛に対する気持ちが乗ってこない方々は断ってきていて、逆に今日きた人たちは、企画の説明に「恋愛特化」と打ち出しているだけあって、気持ちを持った人たちだったかなと。
──そういう方が集まったのは、結果的に良かった……?
栗田:良かったと思いますし、最後マッチングしていった人たちが嬉しそうにしていたというか、ドキドキしていましたよね。甘酸っぱいな!っていうか(笑)。それを見るのも楽しいし、嬉しいな、いいな、と思いながら見てました。
──素晴らしいですね。

■参加者にあえて「フィルター」をかける
──今回の参加費設定が、普通の教会のイベントと比べると少し画期的な、男女で差額があったそうですが、その意図は?
栗田:男性の負担が多くて、女性が少なかったんですけど(男性=¥2,000、女性=¥1,000)、教会が重んじる「平等さ」というのに捉われなくてもいいのかなと。一般的にも「レディーファースト」って考えあるじゃないですか。教会にもありますし。だから女性は優遇したいなっていうのは、一つ思っていました。
男性を高めに設定したもう一つの理由は、やる気のある男性のフィルターをかけるということ。女性も無料ではなく、ちょっと値段をかけることにしたのも、フィルターをかけるような意味がありました。
──先ほどの対面の話にも繋がりますね。ある程度のモチベーションを持った人が集まることで、現場の雰囲気が良くなると。
栗田:そうですね。
■チームで参加者の理想を追求する
──今回の実行委員メンバーはどのように集めたのですか?
栗田:楠城兄妹の二人は、色々やってきた「いつものメンバー」っていう感じはあるんですけど。でも今回はいつもとは違うメンバーをあえて入れてみたんです。僕がほとんど関わったことない人たちが3人くらい参加してるんですね。
──その理由は?
栗田:いや、男二人だけで話してても意味ないよな、と与守也くんと話してて。じゃあ誰声かけようか、となった時に、この人とこの人とこの人いいんじゃないか、と教えてもらって。それで、いいんじゃないか、と。僕もしゃべったことないし、年代も若めの人たちだったので。
やっぱりイベントを企画してるのが年取った人たちだけよりは、若い人たちを入れた方が、育成……って面でもいいだろうし。それに年代を超えて楽しめたらそれってすごい素敵なことかなと、そこは思いましたね。
あと参加してくれてる実行委員はみんなやる気ある人たちだったので、教会の召しと違って、本気で考えてくれたのはすごい嬉しかったです。
──指導者に言われてで仕方なくやってるのとは違うと。
栗田:今回ミーティングやってる時も、自分達に何回も自問するようにしてました。「本当にこの企画で、参加者のみんなは満足してくれると思う?」と。みんなに企画出してもらって、「これ、どう思う?」みたいに確認する。そういうのを結構ギリギリまで練ったほうかなと思います。なぁなぁで終わらないようにしたかったんですよね。せっかくお金を出してきてくれる人たちに失礼な形にならないイベントを企画したくて。
──運営の自己満足ではなく、参加者目線で疑ってかかって企画したということですね。
栗田:実は最初、カクテルパーティもなかったんです。
──そうだったんですね!結構盛り上がってましたけど、企画を修正した結果だったんですね。
▽ 参加者に振る舞われた "カクテル"(実際はジンジャーエール)


◆様々な機会をつくり、希望を増やしたい
栗田:……他、何か言うことある?でも、続けて何かやりたいよね。
(と呼ばれ、ここから楠城氏がインタビューに参加)
楠城:そうそう。こういう機会ってなかなかなくて、誰かがやらないとできないじゃないですか。ステークでもやってくれることもあるけど、若い人たちの中でフットワーク軽くやっていかないと、いろんな出会いの機会が失われていくんじゃないかと。っていうのと、やるの楽しいから(笑)
栗田:僕も、単純に楽しいっすよね、結局ね(笑)
あと、地域はもうちょっと、関東に限定しなくてもいいと思う。
楠城:いつもいろんな人が関東に来てもらってるけど、逆パターンもあったらいいと思って。例えば京都のYSA中心で、他の地域の人たちが出会いに行くとか。
栗田:関東の人たちって待ってるだけであんまり外に出ていかないよね。
楠城:オンラインの活動で地方の人たちと繋がってみると、素晴らしいYSAたくさんいるんだなと思ったんですよ。オフラインになっても、オンライン並みにとは言わないけど、フットワーク軽くいろんなところに行って、出会う機会がもっと増えたら。日々の出会いに絶望しなくて済むと思う。
──確かに。今年は全国カンファはありましたけど、1年のうち実質たったの2日間とかですものね。だから5月と12月にこうして有志のアラコイがあること自体が、希望になってますよね。これからも色々楽しみにしています!
取材した杉本の個人的な感想になりますが、会場の演出や準備に心を奪われました。教会のアサイメントですらない完全ボランティア企画で、参加者のためにここまでする集団がいる。そのことを改めて認識し、このような取り組みが今後も広がっていくことへの期待が大いに膨らむ機会になりました。
今後もイベント情報があれば、WEBサイトおよびFacebookページなどで告知して参ります。◆(Team Arise ボード代表 杉本)
